景気低迷や消費減退もささやかれる中、エルメスやグッチ、ルイヴィトンなどの世界的なラグジュアリーブランドが相変わらず中国への出店、設備投資を加速している。それは、ミレニアル世代の中国人富裕層に対してまったく別の見方をしている事を意味している。
高級ブランド業界の専門家によれば、20歳から34歳の若者たちは若い年齢から高級ブランドを頻繁に購入しており、ジュエリーやファッション、化粧品、ハンドバッグなどあらゆるものを身に着けている。同じミレニアム世代の人々は、急速な工業化と都市化のおかげで、北京や上海のような大都市を避けて、国外の地域に留まることを選択している。
中国の消費者の支持を受けて好調な成績を収めたプラダは、2018年、北西部の中国のテラコッタ軍の本拠地である西安に7店舗をオープンした。3店舗はプラダでのブランド展開をしており、残りは2店舗ずつミュウミュウと靴ブランドのチャーチーズで店舗展開をしている。
エルメスも9月に西安に店舗をオープンした。LVMHは1,100万人を抱える武漢中心市街地に店舗をオープンし、宝飾品ブランドショーメは、上海市外の無錫市に店舗をオープンしその勢いは増している。
マッキンゼーの報告によると、中国の高級客は、世界の高級品市場の約3分の1を占める年間支出で730億ドル(約1兆超円)を超えている。
それでも、中国と米国の貿易関税戦争が続く中、ラグジュアリーブランドは2018年下期から2019年にかけて需要が軟化するのを警戒している。
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