資産としてのアート

資産投資といえば、一昔前は不動産と株でしたが、現在では絵画やアートが富裕層の投資対象となっています。

では、なぜ近年になって絵画が注目されるようになったのでしょうか。
今まで、アート作品を買う場所といえば、限られた人しか入ることのできないギャラリーかオークションハウスでした。しかし、数年以上前からアートフェア(アートの展示即売会)がコンベンションセンター等で開催され、3~4日の会期中に数百のギャラリー・ブースを目指し、世界中からコレクターが集まることができるようになりました。主要なアートフェアには、厳選されたギャラリーしか出展が許されず、会場では数千点の作品を比較検討しながら、安心して買うことができるのです。

また、絵画は持ち運びが可能であるという点も富裕層に注目されています。
同じような現物の資産として金があるが、1億円分の金を持ち運ぶことは到底無理だが、絵画はそれが可能となります。

今世界のアートの商圏は大きく3つ「アートバーゼル スイス」(商圏はEUを中心に北アフリカや東欧など)、「アートバーゼル・マイアミビーチ」(商圏はアメリカを中心に中米、南米など)、「アートバーゼル 香港」(商圏は大陸・台湾・香港を中心に日本や韓国、東アジアなど)に分かれています。この3大商圏に世界の500‐800の画廊が集結します。中国は共産主義国家で、土地は国家の所有物で投資対象になりえない。そこで、余ったお金は必然的に、証券ないしは美術品に流れていきます。中国が国家をあげて文化政策に取り組んだ結果、美術市場規模は、今や米国に続いて世界で2番目になり1番になるのも時間の問題です。

たとえばゴーギャンの有名な絵画は、1m四方程度の大きさで約355億円。しかし、制作原価はキャンバス代と絵具代は2万円程度のため資産価値は約175万倍にもなっている計算だ。さらに絵画は片手で持てるが、355億円は1万円札だと約3.5t、金塊にすると約7tとなり持ち運びができないという点も、富裕層を中心に絵画が資産として注目されいます。

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