2016年9月17日~18日、F1シンガポール・グランプリのサポートレースとして開催された「フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック」。当社は今回で5戦目を迎えるそのレースの独占取材を実施した。サーキットには、このレースを目当てに世界中からF1ファンが押し寄せ、大きな盛り上がりを見せた。レースはF1さながらの白熱した展開で、フェラーリファンを大いに沸かせてくれた。
F1シンガポールでフェラーリ・チャレンジを初体験
フェラーリ・チャレンジとはフェラーリが顧客向けに開催しているワンメイクレースだ。FOCJ(FERRARI OWNERS’ CLUB JAPAN)の会員も総勢30名ほどが応援に駆け付けていたほどで、フェラーリというブランドの底力を見せつけられた。
前日にフェラーリ・ジャパン&コリア 代表取締役社長のリノ・デパオリ氏と昼食をともにしながら、フェラーリのコルセ・クリエンティについてレクチャーを受ける。コルセ・クリエンティとは、フェラーリ・オーナーが望む全てのモータースポーツ活動をそれぞれのオーナーのスキルと欲求に応じてパーソナライズしコーディネイトする部門で、2011年に設立された。
レーシング・モデルとロード・モデルとの緊密な関係を維持するというエンツォ・フェラーリの信念を反映して、同部門はフィオラーノ・サーキットを本拠地とし、ワンメイクレースである「フェラーリ・チャレンジ トロフェオ・ピレリ」の他、「フェラーリGTレース」「F1プログラム」など、レース参戦を希望するオーナーのニーズに応えている。
フェラーリ・チャレンジは、このコルセ・クリエンティ内のプログラムのひとつであり、欧州・北米・アジアの3つの地域において、年に全6戦、フェラーリ・オーナーたちによる熱い戦いが繰り広げられているのだ。各ドライバーのマシンサポートチームもF1さながらだ。「必要なサポートは全て受けることができる」とリノ・デパオリ氏。
驚きの連続とはこのことだろうか。
フェラーリ・チャレンジ1日目
初日のフェラーリ・チャレンジ トロフェオ・ピレリ で表彰台に上がった3人にコメントをとれたので紹介しよう。3人3様だが、F1サーキットでF1グランプリ直前に走ることができた喜びに満ちているのが手に取るようにわかった。
リンゴ・チョイ(シンガポール)3位。
「ホームカントリーでラッキーだ。いいスタートがきれたのでノっていけたんだ」。
レナルディ・ハタソイ(インドネシア)1位。
「初めて参加したけどコースコンディションにもとても満足したよ。壁が迫ってくるとハッとするけどね」。
そして初日、2日目と圧倒的な強さを見せて1位に輝いたのはフローリアン・メルクス。
――ストラテジーは?
「最後まで諦めずがんばることさ」。
――恐怖感はないの?
「もちろん怖いさ、でもドライバーの至福の時でもあるんだよね」。
表彰式でのもう一つのできごと
今回の取材で最も感動的なシーンがもうひとつあった。私自身「クラブ」ってこういうものなんだなと実感したシーンともいえる。それは2日目の コッパ・シェル レース終了後の表彰式の一コマ。
3位に入ったスカイ・チェン氏は日本となじみが深く、「FOCJ大好き、Love Ferrari」を表彰式で連発。昨日との一番の違いは、との問いには、「FOCJのみなさんの声援です!」。
確かにレース中の湧き上がる声援は腹の底から体感できるほどだった。
「思いがこもって泣きそうになりました」とはFOCJ会長の川崎氏。クラブとして応援しているレーサーをとことん真面目に応援していたんだなと痛感した。
フェラーリ・オーナーのクラブと聞いて最初は少し緊張したものの、大人の部活動のようなものでとても和気藹々としているのが印象的だった。クラブってこういうものなんだな、クラブっていいな、と感じた3日間でもあった。
これほどの経験をご提供いただいたフェラーリ・ジャパン&コリア 代表取締役社長のリノ氏、フェラーリ極東のウイピン氏に改めて感謝したい。
当社では、「フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック」のような富裕層向けグローバルイベントの情報を随時募集しています。情報をお持ちの方がおりましたら、ぜひ当社までご連絡ください。