富裕層がブランドを選ぶ際に何を重視しているか

富裕層と聞くと、高級ブランドの服を身に着けたり、高級車に乗ったりしているというイメージが強いかもしれないが、では富裕層と呼ばれる人々はなぜそのブランドを選んでいるのか。

もちろん、単に高級で質がいいからという理由だけではない。特に注目すべきは、そのブランドの理念や世界観を重視している点だ。たとえば、ブランドの中には労働コスト(労働者への賃金)を徹底的に削減し利益を上げる「搾取型ビジネスモデル」のところもある。日本でいえば「ブラック企業」だ。

一方でBRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ・クチネリ)という世界の富裕層から支持されているカシミヤセーターブランドがある。もちろん、高品質で洗練されたデザインであることも評価されているが、職人や労働者への正当な賃金の支払い、スローフードな社員食堂など働く環境の整備、寄付などの社会貢献なども高く評価されている。つまり、「このブランドに関わる人々すべてが幸せになる」というブランドの理念に共感しているということだ。

これは、日本のブランドや伝統工芸などにとっても、富裕層向けの商品展開を考える際の大きなヒントになるだろう。

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